バリアフリー化リフォーム体験談
住宅の悩みは戦後、いやそれ以前から続く永遠のテーマです。
借家にするか、思い切ってお家を買ってしまうかということから一戸建てが良いのかマンションが良いのかということまで問題は幅広いものです。
しかし、どこにどのような形態で住もうが大切なことが一つだけあります。
それは自分や自分の家族たちの身体にあった住みやすい環境を追求しなければならないということです。
これはどういうことか、例をあげてみます。
足や腰が不自由な人はできるだけ段差のない住宅環境にすることが大切だと言えます。
またよく走ったり飛び跳ねたりするお子様が家族にいらっしゃる場合は、
床材が柔らかくクッション性のある床材である家であったり、
騒音が外に漏れにくいような住宅に住むとより過ごしやすく満足度の高い人生が送りやすいと言えるということです。
私などは目が強い光に弱いので、リフォームをしてできるだけ関節照明が多い作りの家に住んでいます。
自分の身体に最適な家にするということは、とても価値のあることなのです。
事実、私はこのリフォームのおかげで身体のストレスが軽減したのか、体調は良いですし仕事に関してもミスがより少なくなってきた気がします。
こうした「自分の身体にあった住宅に住むことの大切さ」を噛みしめる経験を踏まえて、私はこの春に両親の住む実家をバリアフリー化リフォームしました。
最近では高齢化社会に対してバリアフリーなどという言葉が盛んですが、
私の両親が家を手に入れた当時ではそんな思想など微塵もなく、
比較的若い私から見ても高齢化した両親には住みにくいなと感じることが多々ある家だったのです。
リフォーム作業中に気がついた家のガタつき
さてそうしたことから老齢の両親たちのために実家をバリアフリー化リフォームを目論んだ私は、
まずリフォーム会社の方とお話をしました。
正直をいうと、
自分の家のリフォームは自分の好きなようにできるので楽だったのですが、
高齢化の波のひとしずくである私の両親にとって「良い家」を目指すリフォームは何をどのようにすれば良いのか、よくわからなかったのです。
やはり餅は餅屋という言葉もあるように、専門家に任せようと思ったのでした。
まずはWEBで面接の予約をして、私一人で面接に行ったのを覚えています。
そしてリフォーム会社の方が過去に手がけられたバリアフリー化のリフォーム事例などを多く見せてもらい、いろいろと学ばせていただきました。
バリアフリーという言葉こそ知ってはいたものの、
具体的にはどのような策があるのか分からなかった私にとって、この面接は非常に良いものでした。
そしてある程度お話をしたところで、私は実際に家を見てもらおうと思いました。
本当であればその面接のママすぐに実家を見てもらいに来て欲しかったのですが、
それはさすがに急すぎたので後日に見積もりに来てもらうように頼みました。
もっとも実家を片付けしたりすることをすっかり忘れていたので、
後日に見積もりというスケジュールは後から考えると非常に助かるものでした。
面談から約一週間後に実家の家を実際に見てもらう日がきました。
すると!なんと実家の家の床の一部の枕木が落ちてベコベコになっている場所があったり、
家の一部の箇所が白蟻にやられていることもわかりました。
これはリフォームの会社の方が丁寧に家を見てくれたおかげです。
この時にこうした家の不具合やガタつきに気がついたおかげで、リフォームと同時に家の補強計画も同時に進めることができました。
今でもこのことには感謝しています。
リフォーム後の実家に両親も満足
最初の面接から数ヶ月後に、実家のバリアフリー化のリフォームを始めました。
正直を言いますと、このリフォーム作業を始める前などは両親…特に母はリフォームに消極的でした。
やはり長年住み慣れた、というか現状が一番良いと思い込んでいる人間は新しい変化の価値がわからないのでしょう。
頑張って説得して、いろいろとなだめすかした結果、私たちはリフォームに踏み切りました。
リフォーム前の実家はひどいものでした。
段差の激しい家の作りに、高齢化し足腰の弱くなった両親にはきつい、急な階段。
ひどく冷える風呂場とトイレ。しかも床は夏は暑く、冬はひどく冷える。
と、どれを取っても事故や心筋梗塞などの病気の原因となりそうな不安材料でいっぱいでした。
私は予算の許す限りで上記の不安材料がなくなるようなリフォームをお願いしました。
そして、リフォームに伴い、家の中の家具もほとんど一新させました。
父も母も敷布団での就寝でしたが、リフォームと同時に寝起きしやすいベッドに変えさせたり、
台所な椅子に座ったまま調理ができるようにしたりと工夫しました。
結果はもういうまでありませんでした!
あんなにリフォームに消極的だった母もリフォーム後の家にはご満悦といった感じでした。
私はテレビで「高齢化社会」だの「老人にとっての云々」という言葉を聞いては両親のことを考えて心配が晴れない日々でしたが、
バリアフリー化のリフォーム後にはこうした心配もなくなりました。やはり家は住む人の体に合わせた作りが大切なのです。
もし今、実家をバリアフリー化リフォームしようか悩んでいる人があれば…私は胸を張って「ぜひおやんなさい!」とエールを送りたいです。
バリアフリー化のリフォームで、住宅を購入するよりもはるかに安く。
しかも最新の住環境を手に入れられるのですから。
《参考サイト》